豊田会長の一言


9月5日(火)

第32回生命保険大会において

「来年度概算要求には、簡易保険の加入限度額の引き上げをはじめとする事業拡大が盛り込まれている。官業の一層の肥大化の動きがみられることは、誠に残念であり、断固反対していく必要がある。」

9月11日(月)

会長副会長会議後の定例記者会見

「(中国、フランスの核実験について)核兵器の廃絶は人類の悲願であり、唯一の被爆国である日本の国民感情からも非常に残念なことである。無償資金協力の削減については、政府がODA大綱に基づいて判断したものと思う。」

緊急経済対策につき村山首相を訪問

「夏休みもあり、久しぶりにお目にかかる。株価、為替の動きは多少良くなっているが、全体として日本経済の先行きに対する危機感は強い。当面の対策として、法人税・法人事業税の大幅軽減、地価税の廃止、所得税特別減税の継続を含む税制の抜本改革、真水5兆円以上の大規模な第2次補正予算の編成、農業・金融・証券・物流等40分野の規制撤廃・緩和の実現をお願いしたい。国民に夢を与えるためにも新首都の建設は必要であり、補正予算において特別調査費を計上してはどうか。民間としても、政府にお願いするだけではなく、自ら取り組むべき課題を鋭意検討している。」

9月12日(火)

パナマ ペレス・バヤダレス大統領を経団連に迎えて

「第二パナマ運河構想は、故永野日商会頭がかねてより唱えられていた。日本は、運河の大口ユーザーであり、99年末に運河が返還されるこの機会に、周辺地域の開発を含め抜本的に整備し、大いに利用させていただきたい。」

ワールド・エコノミック・フォーラム(WEF)シュワブ理事長

「政財界のトップレベルが集まるダボス会議の運営をはじめ、理事長の手腕には感心している。この際、経団連の名誉会長に就任して、そのノウハウを伝授していただきたい。」

9月13日(水)

世界銀行ウォルフェンソン総裁との懇談会

「世銀からは、トヨタはもとより、電力、鉄鋼、鉄道など広く借款を供与してもらった。それが今日の日本経済の発展の基礎にある。経団連としては、経済界の国際貢献を推進する立場からも、世銀との協力関係を強化していきたい。10月にワシントンを訪問するので、改めて議論したい。」

経済活性化にむけての企業の自助努力について記者レク

「政府に要望するだけでなく、企業自身、民間部門自らも率先して一層の自己努力を行う必要がある。このような観点から、規制緩和の成果の積極的活用、株式市場の活性化、不良債権への対応、為替の適正化・安定化への取組み、新産業・新事業の育成の5項目について具体的に列挙した。あくまでお願いベースであり、1%クラブのようなものだが、会員企業に呼びかけ、フォローアップもしていきたい。」

ジミー・カーター米国元大統領(カーター・センター代表)を招いて

「センターは、紛争解決、貧困緩和、環境保全、人権保護等に草の根レベルから取り組んでいる。経団連では、これらの崇高な理念に共感し、センターがアフリカ14か国を対象に実施しているギニア虫症撲滅計画事業に対し、募金活動を推進してきた。本日、ここに同募金と協力企業リストをお渡ししたい。」

9月14日(木)

ユニバーシアード福岡大会名誉総裁の行啓に対するお礼を東宮大夫に

「お蔭様で事故もなく、大成功であった。市民のサポート、ボランティア活動が大会を本当に支えてくれた。施設も立派に整備され、記者会見ではオリンピックを誘致してはどうかとの質問もあった。素晴らしい開会式、閉会式であったが、開会式では花火の煙がたちこめ、その煙の上に貴賓席が位置していたため、一般席からみると、両殿下はまさに雲の上の存在であった。」


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