経団連では、自由・透明かつ公正な市場を構築するために、民間企業がその門戸を開放していくことが重要であるとの認識から、従来よりさまざまな取組みを行なってきた。
今回その一環として、日本企業の海外調達に関する活動について諸外国の理解を一層深めるため、在日米国商工会議所と共催で在日外国企業・大使館を対象に、標記セミナーを開催した。当日は、150名を越える外国企業・団体、大使館関係者が参加し、5時間にわたり、8業界の代表的な企業の調達担当者からの海外調達の方針や調達方法に関する具体的な説明を受けた。
このように、外国企業等を対象に、民間企業の幅広い業種から調達活動について説明を行うのは、経団連のみならずわが国としても初めての試みである。
セミナー当日は、外国企業が自社製品を日本企業に売り込む際の実務的な手助けとなることを期待し、参加者に『Access to Japan』〔経団連会員企業のうち、約400社の海外調達担当部署と連絡先を網羅したリスト(1頁参照)〕を配付した。
ちなみに、このセミナー開催および 『Access to Japan』の改訂は、先頃、取りまとめられた日米包括協議対内投資・企業間関係ワーキング・グループにおいても、民間経済界の自主的な取組みとして評価されている。
〜セミナー説明者〜 (1) 三越 専務取締役商品本部長 竹内滋郎 (2) 日本電信電話(NTT) 国際調達室担当部長 中原志郎 (3) トヨタ自動車 国際調達部主査 田中道郎 (4) 三菱化学 購買部グループマネージャー 横田英昭 (5) 竹中工務店 東京本店工務部次長 内田 孝 (6) 東京電力 資材部長 村田 隆 (7) 三菱商事 企画調査部長代理経営調査チームリーダー 兼流通企画室 堀内義明 (8) 東芝 資材部国際調達推進担当部長 山近 隆 (敬称略)