豊田会長の一言


9月19日(火)

日中経協訪中団の最高顧問として李鵬首相を表敬訪問

「11月に大阪でAPECが開催されるが、日本はその推進にリーダーシップを発揮することが期待されている。貴国経済の安定的成長は、アジア太平洋地域の発展にとって大変重要であり、江沢民国家主席の来日を心から歓迎したい。
核の廃絶は人類共通の悲願である。日本は唯一の被爆国であり、日本国民の核廃絶への願いは強いことをご理解いただきたい。日中の友好・協力関係を維持・発展させることが重要であるという認識は、経済界としてしっかり持っている。」

9月25日(月)

定例記者懇談会

「(自民党総裁選について)小泉さんが立候補して政策論争ができたことは良かった。私は、橋本さんをよく知っている。主要閣僚を経験し、経済に明るく、国際的にも知己が多い。規制緩和もやると言っており、今後の活躍を期待している。」

9月25日(月)

訪中の模様を村山首相に報告

「(経済の現状と第9次5か年計画、日中貿易・対中投資、主要プロジェクト、李鵬首相との懇談概要等の報告と平行して)中国側は、依然として高いインフレ、水害・旱魃、国営企業の赤字経営、役所の腐敗、沿海部と内陸部の格差の問題等を率直に披露してくれた。大気汚染も進んでおり、国民の理解を得て対策の実行に協力する必要がある。」
(懇談の後、首相より、「エジプトのムバラク大統領と懇談した際、ピラミッドを譲るのでトヨタを譲ってほしいとの話があったが、置き場所がないので断った」とのエピソードが紹介された。)

9月25日(月)

アンソン・チャン香港政庁行政長官主催の晩餐会に招かれて

「昨年12月にパッテン総督が来日した際、香港は最高の自由を享受できる地域であると強調されていた。現在、香港の一人あたりGDPは2万ドルに迫る勢いであり、アジアの中でも有数な発展を誇っている。経済的繁栄を築いてきた原動力は何かと問われた時、香港の実例を見れば、誰もが、それは民間による自由な経済活動であると自信をもって答えられる。」

9月26日(火)

東北地方経済懇談会後の記者会見

「国会等の移転は、政治が国会決議で決めたことであり、リーダーシップを発揮して実行しないと国民の信頼を失うことになる。こういう閉塞状況の中では思い切ったことが必要である。(東北では宮城県中南部地域、阿武隈地域が候補にあがっていることについて)どこが良いかはコメントを控えるが、これらの地域は有力な候補の一つである。」

9月29日(金)

ジャパンソサイエティのクラーク、グレスティーン新旧理事長と懇談

「日本は、内需拡大、規制緩和を進めないと国際貢献ができない。一方では、外国企業にも日本に来てほしいが、対日進出が進まないのは、その他に土地問題がある。確かに日本は山ばかりで、アメリカや中国を羨ましく思うこともある。しかし香港やシンガポールでは土地の高度利用が進んでいるし、あの広い中国の重慶等でも、利用できる所は山間部でも斜面でも利用している。日本も発想の転換が必要である。」


日本語のホームページへ