豊田会長の一言


12月4日(月)

村山首相へ欧州ミッションの報告

「欧州では、地理的条件もあるが、首脳同士が気楽に会ったり、頻繁に連絡をとり合っている。日本では、国会運営上の問題もあると思うが、是非、そうした努力をして欲しい。」

12月5日(火)

国際熱核融合実験炉(ITER)日本誘致推進会議の発足会(同会会長として)

「これは、実用化されれば、人類が恒久的なエネルギー源を確保できるという夢のプロジェクトである。このような国際的な共同研究開発プロジェクトにおいて、わが国がイニシアチブをとることは、21世紀にむけたわが国の先端技術研究の重要な基礎となるばかりか、世界の科学技術発展のために国際的責務を果たすことにもつながる。」

12月6日(水)

九州・山口経済懇談会

「当地域の鉱工業生産指数は全国平均より高く、こうした状況が全国に波及することを期待している。(唯一の女性出席者から女性の社会進出をどう思うかとの質問に対し)欧米の会議では、確かに何割か女性が参加している。車のドライバー同様、女性の参加がどんどん増えることが望ましい。」

12月11日(月)

本年最後の定例記者会見

「今年は、幾度か政府に円高・景気対策、規制緩和、法人税負担の軽減等を働きかけてきたが、ようやく夏すぎから行き過ぎた円高に歯止めがかかってきた。
公定歩合の引下げや大型の景気対策の実施、さらに年末にかけて不良債権処理の目処もついてきたことから、日本経済もやや落ちつきを取戻している。来年を本格的な景気回復が始まる年にしたいと期待している。規制緩和についても、経団連の要望などを受けて推進計画が策定され、行政改革委員会も精力的に対応している。
対外的には、日米包括協議の決着、念書のWTOの発足、APEC大阪会議の成功など評価に値する。経団連としても、アセアンやヨーロッパ諸国を訪問し、その間にも、BRTとの懇談会や日米財界人会議もあった。また各国の政府、経済界の多くの要人が来られ、懇談した。こうした活動を通じ、経済関係の拡大や相互理解の促進に努めるなど、それなりに民間外交を果たせたのではないかとおもっている。」

12月11日(月)

ベトナム マイン国会議長が来訪

「2月に貴国を訪問した際、ドー・ムオイ書記長はじめ多くの要人にお会いすることができた。ハノイ、ホーチミンを訪問し、発展ぶりを目の当たりにした。
その後も、ASEANへの加盟、所得倍増をめざす意欲的な5カ年計画の策定、省庁の統廃合等の行政改革など様々な進展が見られる。トヨタも工場進出を決定しており、お国の発展のお役にたちたい。」

12月12日(火)

IMF・JCとの懇談会

「雇用確保のためには3%成長が必要であるとの指摘があったが、全く同感である。政府部内では、いろいろ議論があるようだが、日本経済の活性化のためには、どうしてもこの程度の成長が必要である。」


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