3年で構造改革、5年で自律的成長を実現

橋本 龍太郎 副首相・通産大臣


  1. 構造改革の実行
  2. わが国は、経済が足踏み状況にあり、世界からみて産業活動の場としての魅力が低下している。これは、経済社会システムが制度疲労に陥り、有効に機能しなくなっているためである。未来に向けてなすべきことは、景気を回復軌道にのせるとともに、大胆な構造改革を実行することである。強い政治的な意思でこれに取り組んでいるところである。
    まず、1年でゼロ成長から脱却し、3年後までに痛みを伴う構造改革を行い、5年後までに自律的成長軌道に乗せたい。痛みを回避していては、わが国の明日はない。経済界も一層の努力をしてほしい。

  3. 日本のリーダーシップ
  4. 国際的にもわが国は責任ある行動をとらなくてはいけない。日米関係は基軸であるが、これに加えてアジアとの関係がますます重要になっている。アジアの多様性を重視しながら、その中で日本はリーダーシップを発揮しなくてはならない。APEC大阪会議でも議長国としてAPECが行動する時代に一歩を踏み出す上で大きな役割を果たしたし、日米自動車交渉で米国の数値目標要求を拒否したこともこれらの国から評価された。
    こうした地味な行動の積み重ねで国際的な信頼関係を構築していきたい。


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