笠原委員長と握手するコンパオレ大統領
政府は92年よりIMF・世銀の協力の下、経済構造調整政策の実施に着手しており、民営化の促進、銀行の再編、社会保障制度改革、教育の充実に努めている。教育については、国民の識字率を高めるためインドから講師を招くなど初等教育に力を入れている。
政治的には1960年の独立後、一時、社会主義を標榜したが、90年にこれを放棄、92年5月に複数政党制に基づく国民議会選挙を初めて実施し、民主主義の定着と内政の安定に尽力してきており、良好な成果をあげつつある。また、近隣諸国との友好促進に努めており、例えばトーゴの民主化支援やマリ、ニジェール両国における民族問題解決支援に取り組むなど西アフリカ地域の安定化にも力を入れている。
経団連がカーターセンターが推進しているギニア虫症撲滅計画に協力し、わが国に対して医師の巡回移動用の四駆ワゴン2台、オートバイ7台を寄贈したことを承知しており、厚く御礼申し上げたい。