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『経団連50年史』を編纂します


昭和21年8月に創立された経団連は、今年8月に創立50周年を迎えます。記念事業の一つとして、『50年史』を編纂することになりました。

経団連はこれまでに『10年史』『20年史』『30年史』を編纂しています。そこで、『50年史』は、既刊の年史を前提として、最近20年を中心としたものとします。それ以前の30年間については、要約をもって叙述に代える予定です。

対象とする20年の範囲は、昭和52年度(1977年)から平成8年度(1997年3月)までです。この間、第1次石油危機後の「減量経営」の時代、第2次石油危機後の「国際化の進展と経済大国日本」、「行政改革」の推進、プラザ合意後の「円高・好況」、「共生と変革」そして「ポストバブル」の現在へと、経済環境はめまぐるしく変化しました。

時代背景の変化を意識しつつ、本文の記述は、既刊の年史同様、「民間の側から見た経済政策史」というスタイルをとり、内外の諸動向と経団連の活動との関係を浮き彫りにしたいと考えております。

経団連の活動領域は国内的にも国際的にも一層拡大し、重きをなしてきております。したがって、最近20年間に焦点を絞るとしても、『50年史』はB5判で900ページ程度の本格的年史になりそうです。

『50年史』の大きな特色は、従来の印刷形態(冊子体)に加え、電子メディアによる年史の制作も計画していることです。冊子体は、一覧性や通読性に重点を置く場合には大変適しています。これに対し、CD-ROMなど電子メディアは、検索性に優れています。新しいメディアの特徴を十分に活かし、検索機能を充実させた百科事典的な年史を作りたいと考えています。たとえば、必要な箇所や興味のある箇所を容易に引き出せる、関連する事柄を素早く見ることができる、本文中の語句と資料や年表の関連する事項を相互に参照できる、検索した結果を即座にプリントアウトできる、などです。

電子メディアはまた、大量の情報を収録することができます。創立以来経団連が公表した各種の意見や資料などを集成してインプットしておけば,経団連ひいては経済政策史に関するデータバンクとして、資料的意義もより一層深まるはずです。

冊子体、電子メディア版共、『50年史』の刊行予定は1998年5月です。


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