豊田会長の一言


2月19日(月)

訪米を前に橋本首相を訪問

「日米は最も重要な2国間関係であり、民間ベースでも、相互信頼と関係の強化にむけて努力していきたい。また、首相から提案のあった4審議会会長・委員長会議については、首相ご指摘の通り、首都機能移転を軸に規制緩和、地方分権、行政機構の再編を一体的に進める必要がある。」

2月20日(火)

日本ブラジル経済合同委員会結団式において

「1970年代半ばに、わが国企業とブラジル国営企業の合弁による数々の大型経済協力プロジェクトが実現し、日伯蜜月時代といわれる時代を迎えたが、この合同委員会が果たした役割は極めて大きかった。日伯関係が大きな転換期を迎えている今日、合同会議に期待される役割は、従来にも増して重要である。」

2月26日(月)

日米合同運営委員会で産業協力についてスピーチ(於サンフランシスコ)

「昨年6月、日本の自動車メーカー各社は、現地化、国際化の方向性を示すグローバル・ビジネス・プランを発表した。国際社会における信頼に応える意味でも、私どもは、現在このプランの実現に信念を持って取り組んでいる。
既にこの数年、日米の自動車メーカーは、資本提携、共同生産、共同開発、完成車および部品の相互供給といったさまざまな形態での協力関係を築いている。」

2月29日(木)

オランダ A・リノイ=カン産業連盟会長が来訪

「経済広報センター主催の規制緩和国際フォーラムに出席していただけると聞いている。規制を温存したい人もいるが、時代は確実に変化している。雇用など厳しい問題もあるが、将来の発展のために説得を続けたい。内外の規制緩和の成功例をPRしていくことが重要である。
昨年、経団連ミッションがオランダを訪問した際、コック首相より要請のあった青年の日本派遣プログラムについては、日蘭学会が窓口となり、経団連も全面的に協力して進めている。」

3月1日(金)

宮崎県において講演

「宮崎県は、沿道に花や街路樹を植え、県全体に南国情緒あふれる楽園を造り、『夢の国』として地域活性化のフロンティアを目指している。さらにこの会議場の隣には、『オーシャン・ドーム』という最新鋭の『本物以上のフィクションの海』が建設されている。
教育面でも、県立学校で初めて中・高一貫教育を行う全寮制の学校を、しかも森の中に設置し、自然と親しみながら人間性豊かな人材の育成に取り組んでいる。このような動きが全国に広がることを期待している。」

3月4日(月)

与党3党首脳との懇談会

「住専の問題は、戦後の高度成長を支えてきた経済システムがいわば制度疲労をきたし、新たな変化に対応しきれなくなっていることのひとつの表れであり、政治・行政・経済全般に及ぶ問題である。したがって、これからの解決に向けては、関係者がそれぞれ痛みを分かち合いながら、協力して対処すべきである。その意味で、銀行が責任の一端を担うのは当然であるが、同時に、ひとり銀行だけが大きな負担を被る性質のものではない。また、法的根拠が明確でない段階で、償却の返上をもとめたり、道義的責任といった理由で金融機関トップの辞任などの対応を求めることは妥当でないと考える。」


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