豊田会長の一言


4月16日(火)
経団連理事会(訪中の模様を報告)

「江沢民主席からは、『中国経済は加熱を避けつつ適度な成長を遂げており、その基礎となっている社会主義市場経済を定める際には、私自身経済学をいろいろ勉強した』『私が1965年初めて技術者として訪日した時、できたばかりの新幹線にも乗車した』等、親近感にあふれる話があった。どこに行っても熱烈歓迎を受け、日本の経済界に対する期待の大きさを痛感した。」

4月17日(水)
日米首脳会談に関するコメント

「今回テーマとなった日米安全保障体制は、わが国の安全のみならず、アジア太平洋地域の平和と繁栄のために不可欠である。その点でも両国政府がこれまで以上に密接な協議を重ね、様々な事態に適時・適切に対処できる協力体制を整備していくことを期待したい。
経済界としても、日米安保体制による協力関係が、アジア太平洋地域を含む世界の安定と繁栄の基盤となるよう指示・協力していきたい。」

4月18日(木)
都内の講演会において

「経団連では、6月に策定予定の科学技術基本計画において、エネルギー、環境、人口問題、生命、情報、安全等の分野を重視するよう働きかけている。また計画には、科学技術予算の5年間倍増を盛り込むとともに、企画調整機能の強化、各省庁の縦割り是正、大学・国立研究機関に対する規制緩和、硬直的な運営の打破を推進すべきである。」

4月18日(木)
第28回日韓・韓日民間合同経済委員会で基調講演(於 新潟)

「日韓企業間の関係は、着実に垂直分業から水平分業の関係に変化しつつあり、最近、韓国企業が日本企業に対してユニークな技術やノウハウを提供し、共同で第三国に進出ケースも出てきている。
韓国は、今年OECDに加盟する予定であり、欧米中心の加盟国にアジアの友人が加わることは、大変心強い。」

4月19日(金)
産業復興のための規制緩和国際フォーラムで基調講演(於 神戸)

「今日に至るまで、残念ながら『エンタープライズゾーン』の創設について理解が得られていないが、経団連ビジョンでも掲げているように、従来の枠組みにとらわれずに阪神・淡路地域の産業復興を支援する観点から、地域・期間を限定してこれを創設すべきである。
より短期的な課題としては阪神高速道路神戸線の早期復旧がある。現地では、騒音・大気汚染の公害訴訟がおこされ、行政側の責任を求める判決が確定しているという事情もあり、夜間工事が実施できないとのことだが、何とか工夫してお盆頃までには全線復旧にこぎつけてほしい。」

4月22日(月)
経団連評議員懇談会

「政経懇談会では、今年初めから国会議員の方々を招き、お話を伺って懇談を重ねてきているが、それぞれ優れた識見をお持ちである、というのが私の率直な感想である。こうした個々の政治姿勢を国会全体の姿に持っていければ、随分変わってくるのではないか。」


日本語のホームページへ