掲示板

“日本のビールはおいしい”

―フィリピンの高校教師招聘事業


経団連が日本に招聘したフィリピンの高校教師が、5月14日、アサヒビールの茨城工場(茨城県北相馬郡守谷町)を見学に訪れ、前日に醸造されたばかりの生ビールを試飲した。最初、先生方はフィリピン本国で最も人気のある「サン・ミゲルビール」との味の違いを冷静に指摘していたものの、コップのビールが残り少なくなってくると、次第にリラックスしてきて「日本のビールは、フィリピンのものよりもビター(苦味)だが、スッキリしていておいしい」と、嬉しそうに話す。中には、軽く2〜3杯を飲み干した先生もおり、企業人側もびっくり。ビールひとつとっても、フィリピンと日本とでは嗜好に違いがあり、それが文化の違いにもつながっている。

経団連の国際文化交流委員会(委員長代行:日枝久フジテレビジョン社長)では、日本とフィリピンとの交流を促進させるため、フィリピンの高校教師10名を約2週間、日本に招聘し、学校訪問や企業見学、観光などを体験してもらっている。このプロジェクトには、国際文化交流委員会の中のメンバー企業15社が参加している(参加企業懇談会座長:三田勝茂日立製作所会長)。

フィリピンの高校教師10名は、北はルソン島、南はミンダナオ島に至るフィリピン全土から選抜されており、5月6日〜5月20日の滞日期間中、日本の社会、経済、教育、文化などについて理解を深めてもらうことになっている。先生方は「帰国後、このように日本で得た経験や知識をフィリピンの生徒たちに伝えたい」と語っていた。


くりっぷ No.33 目次日本語のホームページ