ソムサワート外務大臣
ラオスはASEANへの加盟を希望しており、またASEAN諸国もラオスの加盟を歓迎している。今年7月にインドネシアで開催されるASEAN外相会議でラオスの加盟について正式に合意される予定である。ASEAN加盟によってラオスは、ASEAN地域ひいては世界市場と結びつくことになる。
日本は、ナム・ルック水力発電所計画に対してアジア開発銀行との協調融資による円借款供与を検討している。優先順位の高い案件に対して円借款が受けられることを希望する。
日本からラオスへの投資はまだまだ少ない。今回の訪日によって相互理解が深まり、ラオスへの投資が増えることを願っている。政府開発援助の分野では日本はラオスにとって最大のドナー国である。ODAと同じように日本の民間企業による投資も第1位になってほしいと思う。経団連でもラオスへの投資を増やす方策について研究してほしい。その意味で、今年7月の「経団連訪メコン河流域開発協力ミッション」のラオス訪問に期待している。メコン河流域の総合開発計画は、世界的に注目を集めている。韓国もメコン開発に強い関心を示しており、近くミッションが来ると聞いている。経団連ミッションがラオスへの投資を促進するきっかけになれば良い。ラオス政府としては、あらゆる便宜を図り、協力したい。ラオスにとって日本は最も大切な国のひとつである。