経団連くりっぷ No.36 (1996年 7月11日)

豊田会長の一言


6月18日(火)
経団連・世銀人事交流計画により日本企業から世銀に出向する人に

「世銀への出向にあたり、日本の経済界の代表という意気込みで頑張っていただきたい。ウォルフェンソン総裁も期待されている。」

6月20日(木)
経済広報センター理事会・評議員会

「わが国の繁栄を支えてきた経済・社会システムは、抜本的な見直しを迫られている。このためには、規制の緩和・撤廃の推進、財政と税制の両面にわたる抜本改革、創造的人材の育成、さらには簡素な政府づくりと一体となった首都機能移転の早期実現が不可欠である。経済広報センターは、これら諸課題の実現に向けた広報活動を行ない、内外社会の理解と協力を得ることに努める。国際的には海外諸国との対話を促進する機関として、また、国内的には経済界の主張を訴え、社会の各層との接点に立ってコミュニケーションを図る機関としてさらに活動を充実させていく。」

6月29日(土)
日本青年会議所東海愛知ブロック協議会主催の講演会「愛知の未来と青年に望むものと題して」

「時代の転換期にあって我々に求められていることは、時代の流れの中から21世紀の日本に大きなインパクトを与える変化を読み取り、変革すべきものと、守るべきものとを的確に見極めていくこと、そして日本のあるべき姿を描き、明るい未来を築き上げていくため、政治、経済、社会のあらゆる分野で積極果敢に構造改革にチャレンジしていくことである。こうした時代にあって過去の成功例や物差しは通用しない。何よりも、変化を敏感に読み取る若い感性と行動力が求められる。将来に明るいビジョンを描き、持ち前の若さと勇気で現状を打破し、新たなパワーシフトを起こしてもらいたい。」

7月1日(月)
定例記者会見

「(頻発する企業倫理の問題について)厳しく受け止めている。本日の会長・副会長会議でも企業倫理の問題を討議した。経団連では91年に『企業行動憲章』を発表し、その遵守を呼びかけているが、改めて再発防止のための社内管理体制の再点検を呼びかける必要がある。さらに理事会やセミナーなどを通じて憲章に対する啓蒙活動を行なっている。」

「(就職協定について)経団連ではさきに創造的な人材の育成に関する提言を発表し、その中で新卒の一括採用のみでなく、通年採用の拡大や中途採用などにより多様な人材を受け入れていくことの必要性を指摘している。時代の変化に対応して、これからは採用の方法も変わっていくのではないか。」

「(ルワンダ難民キャンプ視察について)経済4団体では、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)支援のため「難民救済基金」を発足させ、国連を中心とした難民救済活動に協力してきた。以前から難民救済活動の実情を知りたいと思っていたので、緒方高等弁務官の勧めもあり、今回視察することにした。」


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