中東・アフリカ地域委員会(共同委員長 黒澤 洋氏)/7月30日
国の発展に必要とされる人材育成の遅れも産業振興の妨げになっている。
このように経済政策の失敗が同地域に社会不安をもたらした。その結果、失業率、とくに若年・高学歴層のそれは世界で最も高い水準にある。
しかし、MENAの将来は、必ずしも暗いとは限らない。これまでMENAの国々のリーダーの存在意義は、イスラエルとの関係のあり方に限られてきた。しかし中東和平が途についたことにより、状況は大きく変化している。今後の経済発展の処方箋として、世銀では、以下の4点を指摘した。
さらなる相互理解の促進を─アフリカ開発に関するハイレベル・セミナーに協力 中東・アフリカ地域委員会では、8月26日から30日まで、日本政府が「アフリカ開発に関するハイレベル・セミナー」を開催したことを期に、28日、わが国経済界代表として同セミナー出席者との意見交換を行なった。同セミナーの参加者はアフリカ諸国の駐国連大使をはじめ80名、経団連からは笠原中東・アフリカ地域委員長はじめ13名が出席した。日本企業の投資の可能性、投資促進型ODA導入の可能性等について真剣な意見交換が行なわれた。なお30日夕刻の池田外相主催レセプションには、豊田会長も出席した。 |