経団連くりっぷ No.40 (1996年 9月26日)

豊田会長の一言


9月6日(金)
日本・米国南部会(ヒューストン)における挨拶

「日本が第2次世界大戦後の復興に向けて立ち上がったとき、米国人は有形無形に手を差しのべてくれた。米国は、民主主義の価値や制度を導入し定着させるために惜しみない努力を傾注してくれた。わが国の産業界も米国から先進的な経営システムや技術など多くを学び吸収した。そして、われわれが学んだ大切なものに「チャレンジ精神」がある。チャレンジする人間に対して国籍を問わず迎え入れる懐の深さがアメリカを偉大な国にしている。」

9月9日(月)
定例記者会見

「(沖縄の県民投票について)有権者の半数以上が、日米地位協定の見直しと米軍基地の縮小に賛成という事実は、県民の意思として率直に受け止めなければならない。今後、沖縄振興策を政府としても提示・推進するとともに、日米安保体制を堅持するという観点からの判断が重要である。」

9月10日(火)
損害保険大会における挨拶

「経済構造の改革に向けた自由化や規制緩和のなかで、国民や産業界は、自己責任と自助努力を従来以上に求められる。こうした中で損保事業の果たすべき役割はますます大きなものとなっており、思い切った商品、サービスの開発に努められることを期待する。特に、本格的な高齢化を控え、社会的ニーズの高まっている高齢者介護制度については、民間の責任で保険を整備していく意味は大きい。」

9月11日(水)
奥田文部大臣との懇談会

「大競争時代に対応し、グローバル化、高度情報化が進むなかでは、自己責任の下に主体的に行動し、自らフロンティアを切り開く創造的な人材が必要である。経団連としても、企業の採用や評価・処遇などにおいて創造的な人材が育つ環境整備に努める。文部省においても教育制度の改革を行なっていただきたい。」

9月12日(木)
経団連首都機能移転推進委員会において

「経団連の21世紀ビジョンにおいて、当面の重要課題ある規制緩和、税制改革とともに、行政改革、地方分権など21世紀に向けて新しい国づくりの起爆剤として、首都機能移転が重要であると謳っている。」


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