経団連くりっぷ No.43 (1996年11月14日)
海外からの来訪者
10月25日
- 来訪者
- ロビン・ホワイト 米国国務省経済局通商問題部長
- 経団連側応接者
- 上原今後の日米協力を考える部会長
- ポイント
- 総選挙後の日本の政治や規制緩和・行政改革の行方、中国のWTO加盟に対する考え方、米国経済の見通し等について幅広く懇談した。
- 経団連側より、規制緩和推進の方向性は今後も不変であり、犠牲は大きいだろうがそれ以上にビジネスの機会が増大すると説明した。
- ホワイト女史より、米国は中国のWTOへの加盟と国際的な貿易枠組みへの参加を支持するとのコメントがあった。
10月28日
- 来訪者
- ジャクリーヌ・マテュー・オバディア ニース市助役 他3名
- 経団連側応接者
- 島本国際本部長
- ポイント
- ニース市一行より、ハイテク産業、R&Dに重点を置くコート・ダジュール地域の投資環境について説明があり、日本企業の一層の進出への期待が表明された。その一環として、98年の欧州通信自由化を見据えて、97年1月27日には東京でコート・ダジュール テレコム・シンポジウムが開催される。また観光、ビジネス両面での日本からの旅行客の増加についても期待する旨、発言があった。
10月28日
- 来訪者
- メキシコ合衆国グアナファト州フォックス知事
- 経団連側応接者
- 川本日本メキシコ経済委員長
- フォックス知事発言概要
- 「グ」州は革新的な州である。野党(PAN)が州知事と州議会の過半数をとった全国で初めての州である。自分を含め実業界出身者が政権には多い。
- 企業誘致、中小企業の育成に積極的であり、特に皮革製品(靴)、繊維・アパレル、農産物の三分野に力を入れている。
- 「グ」州は、米国やメキシコ・シティ、グアダラハラ、モンテレイなどの主要都市に近接している。この4年間に40億ドルの外国資本が投資され、輸出も盛んである。貿易額は、自動車関連産業を除いて20億ドル、自動車産業を含めて50億ドル以上に達している。
- 「グ」州政府は、黒字財政を堅持しているので、公共投資を積極的に行なうことができる。教育・文化の振興にも力を入れている。
10月29日
- 来訪者
- アルガイアEU未来技術予測研究所長、ロジャース欧州委員会予測研究課長他
- 経団連側応接者
- 武田産業技術委員会政策部会長他
- アルガイア所長発言ポイント
- ビジョン作りは政治家が行なうものである。われわれのレポートは、政策立案のための資料として、タイムリーに正しくなければいけない。
- 当研究所に対する評価については、クライアント(EU諸機関)から何度も利用されること、若い研究者が立派な研究機関にスカウトされることなどを目安にしている。
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