経団連くりっぷ No.44 (1996年11月28日)

豊田会長の一言


11月 5日(火)
経団連評議員会懇談会において

「齋藤評議員会議長からご指摘のあった経済構造改革の必要性、企業行動の在り方の見直し、国際社会への貢献などの問題の解決のためには、企業行動のみならず、わが国全体としても旧来の制度を抜本的に転換しなければならない。そして、従来の官主導の経済社会システムを改革し、自己責任原則に基づく、内外に開かれた、自由、透明かつ公正な市場および社会を形成しなければならない。その鍵は、言うまでもなく規制の撤廃・緩和を実現することである。」

11月11日(月)
定例記者会見

「橋本首相が打ちだされた中央省庁再編方針には、首相の行革に対する決意の固さを感じた。2001年までというタイム・スケジュールのための詳しい手続き、やり方はよくはわからないが、リーダーシップを発揮して、できるだけ早く実施してほしい。」

11月18日(月)
トップマネジメント品質管理大会

「経団連の会長に就任するにあたり、『大胆な構想と着実な実行』を基本姿勢とし、『変革、創造、信頼』の3つの言葉を大切にしながら、経団連の活動に取り組んでいくとした。今後も、こうした姿勢に立って、魅力ある日本の創造に向けて構造改革の推進に全力を挙げて取り組んでいく。」

11月18日(月)
三塚大蔵大臣に新内閣への要望を提出

「経団連として、橋本新内閣への要望をとりまとめた。我々は、行政改革が日本の最大の課題であるという総理の考えに大賛成であり、与党・政府として、あらゆる困難を乗り切って、これらの改革を実現していただきたいということを大蔵大臣にもお願いする。産業界としても、改革に伴う痛みは覚悟の上で改革に全面的に協力していく。特に、規制緩和、財政改革、税制改革は改革の3本柱であり、ぜひ果敢に取り組んでもらいたい。」

11月19日(火)
シラク大統領との懇談会における挨拶

「両国の間には長き良き伝統を素地として良好な関係が保たれている。経済面では、ル・ジャポン・セ・ポシーブルという名の対日輸出促進キャンペーンが成功裡に推進されている。また、97年の『フランスにおける日本年』『98年の日本におけるフランス年』が開催される。さらに今後、両国関係は、より広い視野からの関係に発展していく兆しを見せている。しかも、政府間に止まらず民間経済界にも連携の動きを見せている。その好例が、フランスがイニシアチブをとって開催したASEMビジネスフォーラムである。このような場を通じて欧亜間の相互理解が深められ、強い信頼関係が醸成されることを期待している。」


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