経団連くりっぷ No.45 (1996年12月12日)

豊田会長の一言


11月21日(木)
グローバル・フォーラム東京円卓会議において

「アジア地域は、21世紀においても世界経済の成長・発展をリードしていくことが期待される。それには第1に国際社会との調和の観点から「オープンな貿易・投資システム」を発展させていくことである。第2に、持続的な発展を遂げるためには、エネルギー消費の効率化や環境の保全などで着実な取り組みが行なわれることが必要である。第3に、より高い次元で政治的な安定が確保されなければならない。」

11月27日(水)
日本・香港合同経済委員会において

「(パッテン総督に対し)香港は、わが国にとって経済面の自由なパートナーであるだけではなく、日本の政策運営を考える上で学ぶところが多い。世界有数の自由なビジネス環境を実現し、優れた行政機構を備えている。来年7月1日以降も「一国二制度」のもと、香港の自由な経済環境が確保され、さらに発展と繁栄を遂げることを期待している。経団連としても、引き続き緊密な協力関係を維持し、一段と繁栄する香港の建設に協力していきたい。」

11月27日(水)
カナダ・クレティエン首相歓迎昼食会において

「両国は、政治的にも経済的にも長年友好関係にある。特に、経済面では、日本がカナダから一次産品を輸入し、製品や資本財を提供するという従来からのパターンに加え、自動車や航空機などの高付加価値産業を中心に両国の協力関係は、一層緊密なものになってきている。カナダは、来年のAPECの主催国として、アジアとの交流に力を注いでいるが、今後とも、日加両国が太平洋をはさんだ良きパートナーとして、アジア太平洋地域の安定と発展のために連携を深めていくことを強く期待している。」

11月27日(水)
会長定例記者会見

「(日銀短観をどうみるか)全体としてだんだん良くなってきているのではないか。雇用も企業収益も改善されてきている。企業の業況判断も小幅ながら改善している。特に、中小企業の設備投資が増加していることは景気回復のすそ野の広がりを示すものだと思う。ただし、気掛かりなのは今年度下期について慎重な見方をしている企業が多いことである。今後は、規制緩和を中心に民間企業の活力を刺激し、景気拡大軌道に移行させていかなければならない。」

12月 2日(月)
OECDとの共催による規制制度改革東京シンポジウムにおいて

「本会合では、規制制度改革の必要性に関する共通認識の形成、各国の規制制度の調和に関する相互理解の促進、規制制度の改革に関する各国の経験の共有などといった面についてご議論いただき、OECDにおける検討や各国における規制制度の改革の推進に稗益することになれば幸いである。」


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