産業の空洞化と新産業創出への課題
古賀義根 九経連副会長(東陶機器相談役)
九州地域では、
- 近年、全産業の開業率よりも廃業率が上回る、
- 域内企業の海外進出件数が95年までに759件に達し、特に90年代に入り中国への進出が目立つ、
- アジアとの結びつきが強まり、製品輸入の割合が過去最高水準の37.3%(95年)になる
など産業の空洞化が懸念されている。
産業の空洞化を回避するためには、新規事業の展開・新産業の創出が重要であり、
- テクノマザーランド九州の形成促進、
- 九州北部学術研究都市構想の実現、
- 航空宇宙産業・海洋関連産業などの育成、
- スリーピング・パテントの活用による技術開発の促進
などに取り組む必要がある。