経団連くりっぷ No.47 (1997年 1月 9日)

経団連第50回評議員会(議長 齋藤 裕氏)/12月19日

97年を「構造改革元年」に


 経団連では、評議員をはじめ役員300名余の出席を得て、標記会合を開催した。

 当日はまず齋藤議長が、豊田会長はじめ執行部に対し「経済界が、国民の先頭にたち、全面的改革に身を投じることを求める」と述べ、引き続き、豊田会長が、「日本経済の先導役を果たしていきたい」と決意を表明する挨拶を行なった。

 来賓として橋本総理大臣が出席したが、前日の12月18日に発生した反政府過激組織による、ペルー日本大使公邸占拠事件を憂慮し、その状況と政府の対応について述べ、当初予定していた経済構造改革等の話には簡単に触れるに止め、用意していたあいさつ文を豊田会長に手渡した。

 さらに、佐藤通産大臣が経済構造改革について、三塚大蔵大臣が金融システム改革について述べ、五大改革の実現に向け不退転の決意を示し、麻生経済企画庁長官が、景気回復に向けた取り組みについて述べた。

 引き続いて、マーティン駐日ニュージーランド大使が講演し、ニュージーランドの経済改革について述べるとともに、改革に取り組むわが国経済界を激励した。


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