国内の卸売物価は、95年半ば以降の円安進行後も引き続き低下傾向を示していたが、96年秋頃から低下傾向に歯止めが掛かったと見られる。
一方、輸入物価は、原油価格の高騰と円安の進行があいまって、95年半ばからすでに上昇に転じており、今後さらに円安が進めば、一段の輸入物価の上昇が卸売物価に波及する可能性が高いため、物価の動きには注視が必要である。