経団連くりっぷ No.50 (1997年 2月27日)

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日本人メキシコ移住100周年記念行事


 1897年(明治30年)、時の外務大臣榎本武揚が朝野の有志を募って結成した殖民協会により、わが国から中南米への最初の組織的移民として、35名の「榎本殖民団」がメキシコ南部のチャパス州タパチューラに入植した。それから100年、日墨両国はあらゆる面で友好的な関係を維持してきた。100周年にあたる本年を、両国政府は「日墨関係の新たな100年の幕開け」と位置づけており、これを記念して両国でさまざまな行事が予定されている。

 以下主だったものをあげると、
3月10〜14日 セディージョ大統領日本公式訪問(国賓。メキシコからの国賓は1986年のデラマドリ大統領以来11年ぶり。)大統領訪日中に、経済6団体主催歓迎昼食会(11日)を開催。
5月8日 移住100周年記念講演会(講演者:松永日本政府代表・元駐メキシコ大使、於:メキシコシティー)
5月8〜9日 第21回日本メキシコ経済協議会(於:メキシコシティー)
5月12日 移住100周年記念式典(於:メキシコシティー、14日には殖民団の最初の上陸地チャパス州タパチューラ市でも実施。)

 また文化行事として、弓道の実演、東京ソリスツ公演、チャパス文化センター建設等がメキシコで、メキシコ太平洋岸プレ・ヒスパニック文明展、レオノラ・カーリントン回顧展、マリアッチ公演等が日本で、それぞれ予定されている。また日墨両国にて記念切手の発行も計画されている。

 わが国として、官民が一体となってこれら一連の行事を支援し、両国の友好、親善関係のさらなる増進に寄与していくために、メキシコに関係の深い官民による「日本人メキシコ移住100周年記念事業実行委員会」が設置された。実行委員会の委員長には、川本信彦経団連日本メキシコ経済委員長が就任し、2月14日に第1回実行委員会が経団連会館において開催された。当日は、委員会の名誉顧問に就任したマヌエル・ウリベ駐日メキシコ大使を迎え、100名を超える委員の参加があった。

 本委員会としては、今後の日墨関係の発展の一助となるよう力を尽くしていく所存であり、委員の方々のご支援、ご協力をお願いする次第である。


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