経団連くりっぷ No.52 (1997年 3月27日)

豊田会長の一言


3月3日(月)
財政構造改革会議

「昨年末に財政健全化目標が閣議決定され、平成9年度予算において財政構造改革への一歩が踏みだされたが、依然として巨額の公債発行を余儀なくされている。活力ある21世紀の経済社会実現のためには『大きな政府から小さな政府』という基本精神のもと、国の一般会計だけでなく、肥大化を続ける地方財政や財政投融資をも含めたわが国の財政構造に抜本的なメスをいれることが不可欠である。」

3月10日(月)
小杉文部大臣との懇談会

「これまでわが国は、欧米に追いつき追い越せということで、モノマネを中心にやってきたが、今後、さらに経済を発展させていくためには、従来のやり方を改革し、新しい産業、新しい事業を起こして行く必要がある。そのためには個性のある創造的人材を育成する必要があり、教育が重要である。経団連としても『創造的人材育成協議会』を設け、その環境づくりに向けての活動を展開している。」

3月10日(月)
会長・副会長会議後の記者会見

「景気に底固さが出てきているので、消費税が5%に引き上げられても、大きな影響があるとは考えていない。駆け込み需要の反動で若干落ちるかもしれないが、それ以上に経済のファンダメンタルズが良くなってきていると思う。」

3月11日(火)
メキシコ・セディージョ大統領歓迎昼食会

「21世紀の世界経済を展望するとダイナミックな発展を続けるアジアと豊かな人的資源、天然資源を誇る中南米地域がその発展の鍵を握っており、中南米地域とアジア地域との間に強力なパートナーシップを築くことがますます重要になってくる。そのためには、メキシコとわが国との間に相互理解と信頼に裏付けられた強い関係を築き、太平洋を挟む両地域の架け橋となっていく必要がある。」


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