経団連くりっぷ No.57 (1997年 6月12日)

豊田会長の一言


5月14日(水)
アッタール・サウジアラビア企画大臣との懇談会

「サウジアラビアは、アラブ・イスラム圏の盟主として、中東地域の安定と平和に貢献しておられる。また、世界最大の石油供給国として、世界のエネルギー情勢の安定化に尽力されている。わが国が今日の繁栄を享受することができたのも安定的なエネルギー供給国である貴国との友好関係によるところ大である。」

5月26日(月)
英国・ベケット貿易産業大臣との懇談会

「昨年1月にブレア首相が経団連を訪問されたときに、政権が保守党から労働党に移っても、イギリスは日本を含め海外からの投資に有効な国であり続けるとおっしゃったが、ベケット大臣が就任後、最初に日本を訪問いただいたことは、新政権が引き続き、わが国を重要なパートナーとして認知いただいていることの表れと感じている。」

5月27日(火)
経団連定時総会後の記者会見

「最近の企業不祥事については重大に受け止めている。社会に強い影響力を持つ経済界が不祥事を起こし、社会の信頼を失うようでは今後の日本の発展にも重大な影響を及ぼす。総会の挨拶でも自分に言い聞かせるつもりで、企業倫理の徹底を訴えた。品質管理においては、検査段階で不良品を見つければ良いという考え方はだめで、工程段階からきちんとした品質を作りあげていかなければならない。企業倫理も同じことである。規制の撤廃・緩和を進めるためにも民間は自己責任できちんと行動していかなければならない。」

6月3日(火)
財政構造改革会議最終報告について

「財政構造改革は、極めて緊急の課題であり、橋本首相が提唱されている6大改革全体の成否を握っている。今回、さまざまな議論が繰り広げられた中、まさに政治の決断で、歳出項目ごとの具体的な数値目標も盛り込んだ『最終報告』をまとめられたことに敬意を表したい。経済界としてもこれを積極的に支援していきたい。」


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