経団連くりっぷ No.61 (1997年 8月28日)
海外からの来訪者
7月22日
- 来訪者
- スティーブン・ソロモン・ナベタ ウガンダ外務次官
- 経団連側応接者
- 島本国際本部長
- ポイント
- ウガンダは中央アフリカに位置し、気候的にも極めて恵まれた農業国である。
- 日本のODAによりインフラ整備も人材開発も進み、感謝している。
- 東部および南部アフリカ諸国(20カ国)が加盟しているCOMESA(東南部アフリカ共同市場)は、2000年までに域内関税を撤廃すべく交渉している。2000年には、人口4億人の自由市場が誕生する。
- ウガンダは市場の自由化と民営化を進めており、すでに欧米企業が多数進出している。日本企業にも積極的に進出してもらいたい。
8月4日
- 来訪者
- ラゴス駐日チリ大使
- 経団連側応接者
- 豊田会長、藤原常務理事
- ポイント
- ラゴス大使の発言概要は以下のとおり。
- 本年3月に豊田会長を初めてチリにお迎えすることができたことは、両国間の良好な関係を示すものであり、大変喜ばしい。短い日程ではあったが、チリの自然の美しさ、経済の復興の様子をご覧いただけたのではないかと思う。
- 本年は日本チリ修好100周年に当たり、9月に両国で数多くの行事が予定されている。その中心となるのが、8月30日〜9月3日のフレイ大統領の訪日である。9月1日の経済5団体共催の歓迎午餐会、2日の修好100周年記念式典など一連の関連行事に、ぜひ、日本の経済界の皆様のご出席を賜りたい。
8月12日
- 来訪者
- 盧瑞華(ろ ずいか)広東省省長他
- 経団連側応接者
- 関本中国委員長、内田事務総長、糠沢専務理事、藤原常務理事
- ポイント
- 広東省は北京、上海に次ぐ重要かつ有力な地方政府であり、改革・開放政策の先進地域として、中国の経済発展に重要な役割を果たしている。今回訪問した盧瑞華氏は、秋の党大会以後、広東省で最も発言力をもつ党幹部として、活躍が期待される人物であり、同氏と関本委員長を中心に、最近の経済情勢や香港返還などの問題について、幅広く意見交換を行なった。
8月18日
- 来訪者
- ジェフリー・ラング米国通商代表部次席代表他
- 経団連側応接者
- 豊田会長、今井副会長、槙原アメリカ委員長他
- ポイント
- ラング次席代表発言要旨
- 6月の日米首脳会談で、規制緩和に関する対話を強化することが合意された。現在米国では、ファスト・トラックの授権をめぐり行政府・議会間の交渉が難航している(新人議員が増えたことが大きな原因)。規制緩和協議の成功は、この交渉に好影響を与える。
- 日本の経常収支黒字の増大は、日米関係全般に悪影響を及ぼす恐れがある。規制緩和によって、日本のマクロ経済状況がすぐに好転するわけではないにしろ、11月の日米首脳会談(予定)までに目にみえる成果を出さねばならない。そのためには、両国の政府、民間の協力が不可欠である。
- WTOの次の重要課題は、金融サービス交渉を年内にまとめることである。ぜひ経団連の支援をいただきたい。
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