経団連くりっぷ No.63 (1997年 9月25日)

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インドネシアから20名の学校教師を招聘


インドネシアは、約1万7,000の島々からなる世界最大の群島国家である。面積は日本の約5倍、人口は約2倍であり、赤道直下に位置し、異なる言語、風習、文化をもつ27の民族から形成されている。

経団連では、わが国とインドネシアとの文化交流を進めるため、企業17社(座長:山本卓二富士通名誉会長)の協力を得て、インドネシア全国から学校教師を日本に招聘している。このプロジェクトは90年から毎年実施しており、今年も10月14日〜27日にかけて、インドネシア教育・文化省から推薦された20名の教師を招く計画である。滞在中、一行は東京にある高校をはじめ、ディズニーランドや鎌倉などを見学するとともに、代表的な日本企業を訪問し、各社の担当者から事業概要や社史などについて説明を受け、懇親を深める予定である。

この事業の特徴は、参加者相互間の「フェース・トゥ・フェース」の人間関係を育成し、相互の信頼を醸成することであり、ものの考え方や、価値観、宗教観などの相互理解を目的としている。インドネシアだけではく、マレーシア、タイ、シンガポール、フィリピンとの間でも同様のプロジェクトを展開している。

国と国との経済関係が拡大するのに伴い、個人レベルでの摩擦が生じてくることも多い。ささいな誤解が原因となり、国家間の外交関係にヒビが入ることもある。「心と心」のつながりが、国と国との円滑な経済交流の拡大を支えている。経団連のプロジェクトを通じて、これらの国の人々が、日本と日本人に対する理解が深まれば幸いである。


今回のプロジェクトで来日する学校教師の出身地域

1.アチェ特別区
2.北スマトラ州
3.リアウ州
4.西スマトラ州
5.ジャンビ州

6.ベンクル州
7.南スマトラ州
8.ランプン州
9.ジャカルタ特別区
10.東部ジャワ州

11.バリ州
12.東ヌサトゥンガラ州
13.西ヌサトゥンガラ州
14.東チモール州
15.西カリマンタン州

16.中カリマンタン州
17.東カリマンタン州
18.中スラウェシ州
19.イリアンジャヤ州


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