経団連くりっぷ No.64 (1997年10月 9日)

豊田会長の一言


9月19日(金)
堀内通産大臣との懇談

「景気がよくなるように、規制緩和、法人税減税、土地の流動化が必要である。先般、オーストリアを訪問し、今度、中欧にも行くが、各国とも日本の投資に対する期待は大きい。それに応えるためにも内需拡大で、日本経済は力をつけていかなければならない。」

9月24日(水)
大木環境庁長官との懇談

「政府は、温室ガス効果の削減目標を今月中にもまとめると聞いている。産業界は、ドイツを上回るエネルギー効率を達成するとともに、経団連として、36業種において、CO2排出量を90年以下にするための自主行動計画をまとめた。また、省エネを通じて、民生・運輸部門でも貢献できる。デンバーサミットでも合意されたとおり、経済発展、技術水準を考慮した現実的かつ衡平な目標となるようお願いしたい。」

9月25日(木)
アーティサーリ・フィンランド大統領歓迎昼食会

「フィンランドは、森と湖の多い、豊かな自然に恵まれた国として親しみを感じている。また、大作曲家シベリウスを産んだ国、そして子供たちの間では、ムーミンやサンタクロースのゆかりの地としてもよく知られており、馴染み深い国である。経済の面においても、わが国は、アジアにおける貴国の最大の貿易相手国となっている。自由貿易を標榜する貴国とわが国との関係がより発展していくことを望んでいる。」

9月26日(金)
経団連・経済広報センター共催規制緩和シンポジウムにおいて

「日本経済の再生を図るうえで、経済社会全般の構造改革が急務となっている。経団連は、規制緩和を構造改革の最も重要な梃子と位置づけ、政府が規制緩和を着実に進めるとともに、民間がその成果を積極的に活用するよう働きかけている。そして、規制緩和が新しいビジネスを生み出し、それに応えてさらなる規制緩和が実施されるという好ましい循環が生まれることを期待している。」

9月29日(月)
尾身経済企画庁長官との朝食懇談会

「新内閣が発足したが、経済界としては、この内閣が、6大改革をはじめ、法人税改革、規制の撤廃・緩和に取り組み、企業活動を最大限に発揮させることで、活力ある経済社会を実現していただくよう期待している。」


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