経団連くりっぷ No.64 (1997年10月 9日)

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図書館実習生の受入れ


図書館の専門的な職務に携わる職員(司書)を養成する大学の司書課程においては、学生が図書館の現場で、基礎的な業務をじかに学習する「図書館実習」が、必修科目として位置づけられている。

経団連は1966年に図書館開設以来、ほぼ毎年実習生を受け入れている。これまでに、慶應義塾大学、図書館情報大学(旧図書館短期大学)、立教大学、亜細亜大学、大妻女子大学、青山学院女子短期大学などから、延べ100名を超える実習生を受け入れた。

本年は9月1日より12日までの2週間、慶應義塾大学文学部図書館・情報学科3年生、および駿河台大学文化情報学部知識情報学科3年生、計2名の実習を行なった。

実習日程は、あらかじめ大学から依頼された内容に沿って組み立てる。10日間で図書館運営のエッセンスを吸収できるよう、メニューは盛り沢山である。ほとんどの業務にパソコンを使用するが、今の学生は大学でもパソコンを使うため、すぐに慣れる。実習は図書館学を現場で生かすだけでなく、挨拶、連絡、報告など、仕事のやり方や社会人としての基本的なマナーを学ぶという側面もあり、その指導もしている。

日頃の業務を行ないながら、実習生を指導することは、正直にいって時間をとられる。しかし、実習は、組織の中の資料・情報部門(専門図書館)のみならず、経団連についても、学生に理解を深めてもらう良い機会である。

毎日、実習日誌に目を通し、実習終了後には、成績評価をする。2週間の実習を終えて、一回り成長したように見える学生を前にすると、担当者としてもやりがいを感じる。


今回の経団連レファレンスライブラリー
実習日程
9/ 1オリエンテーション、書架点検
9/ 2新聞・雑誌の受入、整理
9/ 3図書の受入、整理
9/ 4電子図書館、インターネット
9/ 5特別研究(レファレンスの分析)
9/ 8レファレンス・デスク業務
9/ 9社史データの入力
9/10レファレンス・デスク業務
9/11特別研究(レファレンスの分析)
9/12外部図書館見学、レポート作成


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