経団連くりっぷ No.66 (1997年11月13日)
海外からの来訪者
10月14日
- 来訪者
- 陳錦華(チンキンカ)国家計画委員会主任一行
- 経団連側応接者
- 豊田会長、内田事務総長、糠沢専務理事、藤原常務理事
- ポイント
- 国家計画委員会は、政府において、年度計画の策定、長期の経済見通しの作成、産業計画の作成など、経済のマクロコントロールを担当している。国家計画委員会の主任が経団連を訪問するのは初めてであるが、国交正常化25周年の年に経団連と日中友好、経済交流を深める事ができ光栄である。
- 日本企業は、高速鉄道建設プロジェクトへの参画に関心が高いと聞いている。確かにこのプロジェクトが実現すれば、沿線地域の経済成長も期待されるが、投資金額も莫大である。計画が実現するのは来世紀に入ってからであるが、その時はぜひ日本も競争に参加してほしい。チャンスは大いにある。
10月16日
- 来訪者
- ウェルチ ジェネラル・エレクトリック社会長
- 経団連側応接者
- 豊田会長、那須副会長、末松副会長、今井副会長、金井副会長、内田事務総長、糠沢専務理事
- ポイント
- 米国経済が好調な理由は、(a)ドル高の是正、(b)米国企業のグローバリゼーションの進展、(c)情報通信産業の活躍である。アイデアを持った人・中小企業に投資する「ベンチャー・ファンド」という産業が大きな役割を担っている。
- 当社の金融サービス部門は、約7年前からヨーロッパで大きなプレゼンスを持つようになった。日本のビック・バンもビジネス・チャンスと捉えている。
10月20日
- 来訪者
- ブラウン サンフランシスコ市長 他
- 経団連側応接者
- 豊田会長、内田事務総長、糠沢専務理事
- ポイント
- サンフランシスコでは、(a)25億ドルを投入するサンフランシスコ空港の拡張プロジェクト、(b)アジア美術館移転プロジェクトを2000年までに完成させる。
- 大阪と姉妹都市を締結するために来日した。日本企業との関係もさらに強化していきたい。
10月23日
- 来訪者
- ロマーノ・プローディ イタリア首相
- 経団連側応接者
- 豊田会長、内田事務総長、糠沢専務理事
- ポイント
- 欧州通貨統合参加に向け、国内の最重要課題として取り組んでいる。
- イタリア南部地域の経済を活性化させるべく、具体的にはイタリア南部のジョイア・タウロ(GIOIA・TAURO)に大規模な工業団地を建設した。今後は輸出、投資を促進し、海外との経済交流を一層拡大していきたいと考えている。
10月24日
- 来訪者
- クラウス・キンケル独副首相兼外相
- 経団連側応接者
- 伊藤副会長、樋口副会長、内田事務総長、糠沢専務理事
- ポイント
- 今後、日本からの旧東独地域への投資が拡大していくことを期待する。
- 日本とドイツの2国間関係の一層の拡大強化を望んでいる。特にロシア、中央アジア等の第3国における事業についても協力していきたい。
- ユーロ(欧州統一通貨)についてはマーストリヒト条約に定められた基準を満たす形で1999年1月に予定通り導入する。
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