経団連くりっぷ No.68 (1997年12月11日)

豊田会長の一言


11月13日(木)
李鵬総理歓迎昼食会

「中国経済の発展ぶりには目覚しいものがある。これは言うまでもなく1979年以来の『改革・開放政策』および1992年以降の『社会主義市場経済体制』確立に向けた諸政策によりもたらされたと理解している。日本と中国の信頼関係を強固で揺るぎのないものとするためには両国間の人と人とのつながりをより緊密なものにする必要がある。」

11月19日(水)
中部新国際空港アクション東京97において

「大規模拠点空港の整備が立ち遅れているわが国において、中部新国際空港は、成田、関西の両国際空港とともにわが国の将来にとって不可欠な国際ハブ空港であり、21世紀の幕開けを飾るにふさわしいナショナルプロジェクトである。」

11月28日(金)
定例記者会見

「金融機関の破綻と金融システムに対する不安感の増幅を踏まえ、その解決に向けた考え方をまとめた。財政資金導入の目的は、金融機関救済ではなく、預金者の保護、金融システムの維持である。現在、政府・与党において公的資金投入への検討が進められているが、早急に成案をまとめて、マーケットに対して明確に示してもらいたい。また、金融機関においては、国民の理解を得るため一層のディスクロージャーと経営合理化への努力を行なう必要がある。」

12月1日(月)
ジョンストンOECD事務総長との懇談

「わが国経済の現状について、海外から心配する声が聞こえるが、基本的には心配ない。財政赤字は大きいが、国民の個人資産は1,200兆円あり、海外からの借り入れ超過に陥っているわけでもない。構造改革を推進し、規制緩和を促進することによって経済を活性化させることが必要である。世界の発展に貢献するためにも、わが国経済の健全化に努めたい。」


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