経団連くりっぷ No.74 (1998年2月26日)

掲示板

ますます重要性が高まるOECDの活動
─OECD諮問委員会へのご入会のご案内─


OECDによる国際ルール作りの活発化

経済活動のグローバル化が急速に進むなか、政府間で作られる国際ルールも非常に多様なものとなっています。なかでも、OECD(経済協力開発機構)は常に時代を先取りしながら、広範な問題を取り上げ、先進諸国間の政策調整を進めるとともに国際ルール作りを行なってきました。例えば、輸出信用ガイドライン、移転価格ガイドライン、多国籍企業ガイドラインなどがあげられます。
特に最近では、昨年12月に署名された外国公務員に対する贈賄防止協定、現在交渉中の多国間投資協定(MAI)、本年10月の合意に向けた国際的な電子商取引の枠組み作り、規制制度改革(電力・通信分野)など産業界にとって重要な課題への取組みを強化しております。

BIACとは

OECD加盟国の産業界は、公式の諮問機関であるBIAC(Business and Industry Advisory Committee to the OECD)を組織し、OECDと頻繁に会合を行なうとともに、積極的な政策提言を行ない、産業界の意見の反映に努めています。経団連もOECD諮問委員会(行天豊雄委員長)を窓口にBIACに加盟し、こうしたBIACの活動をサポートしています。

OECD諮問委員会の活動

  1. 機関誌『BIAC News』を定期的に発行し、OECDやBIAC本部の活動状況を紹介しています。

  2. 希望される委員の方にはBIAC本部の各委員会(経済政策、貿易、多国籍企業、技術、情報・通信、競争政策、環境、税制、雇用・労働、海運等)にご参加いただいております。本部委員の方々にはBIAC本部より関連資料や関連会合の案内状が随時送付されます。

  3. BIAC本部会の会合に出席された委員の方々による報告会やOECD関係者との懇談会を随時開催しております。

OECDが扱う問題がますます多様化かつ複雑化するなか、できるだけ多くの企業の方々にOECD諮問委員会の活動に積極的にご参加いただきたいと存じます。


くりっぷ No.74 目次日本語のホームページ