情報通信委員会では、このたび「自由・公正・透明な情報通信市場の実現に向けた提言−経済活性化と構造改革を目指して―」をとりまとめたが、その重要参考資料とするため、本年2月、主要会員企業を対象に「通信サービスに関するユーザーアンケート調査」を行なった。
企業においては、情報の共有、業務処理や意思決定の迅速化、コストの削減、顧客へのきめ細かな対応等を通じて競争力を強化すべく、情報化を推進している。21世紀への生き残りをかけた企業努力が実を結ぶためには、事業者において、ユーザーニーズに対応したきめ細かいサービスを提供することが重要である。それにより、情報通信の高度利用が促進され、情報通信需要の増加や市場の活性化も期待できる。
項目 | 具体的要望 |
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(1)各サービスの料金値下げ | 専用線サービス・パケット通信サービス、フレームリレーサービスの料金値下げ、市内電話料金・近距離電話料金の値下げ、携帯電話・PHSの料金値下げ、国際通信料金の値下げ、ダイヤルイン料金の値下げ、プッシュホン料金の値下げ、定額制の拡大、北米の料金と同水準化等 |
(2)割引きメニューの拡充 | 大口・高額利用者割引の拡充、長期利用割引の範囲・割引率の拡大、低品質で安価なサービスメニューの拡充、エコノミー型専用線サービス・ATMサービス・高速デジタル回線サービス・フレームリレーサービス等における速度メニューの充実とエリア拡大、携帯電話の伝送速度の拡充、専用線を必要な時期だけ利用できるサービスの導入、ADSLサービスの導入、年前払いによる割引・市内通話のボリューム割引・VPNサービスへの市内割引など新たな割引メニューの追加等 |
(3)ユーザー側のニーズに応えた きめ細かいサービス |
料金請求の簡略化、複数サービスの請求書・領収書の一括化、複数事業者による利用者ガイドサービスの提供、国際的ワンストップサービスの提供等 |
(4)専用線の納期の一層の短縮 | 高速デジタル回線サービス・超高速デジタル回線サービス・ATMサービス・エコノミー型専用線サービス等の工期の短縮 |
(5)回線工事のサービス向上 | オプションとしての土曜・休日・夜間における回線設置工事、回線新設工事日程の連絡の早期化等 |
(6)その他 | 番号案内のインターネット化等 |