経団連くりっぷ No.78 (1998年5月14日)

豊田会長の一言


4月16日(木)
日韓・韓日経済人会議

「韓国経済界では、企業経営の透明性の確保、体質強化に向けた改善策を積極的に講じている。今回の危機は新たな発展のバネとなりうるものであり、この危機を乗り切った暁には、国際社会における韓国のプレゼンスはこれまで以上に大きくなると確信している。また、金融・労働・外資導入・貿易などの各分野で改革が進められていることから、今後、日本と韓国企業のジョイント・ベンチャーも増加し、日韓の経済関係がさらに緊密化すると期待している。」

4月21日(火)
経団連理事会

「行政と経済界が日頃からコミュニケーションを行なうことは大切なことである。しかし、日本的風土の中で過剰な接待を伴うところに問題がある。経済のグローバル化の中で透明性や公平性の観点から従来の慣行を見直し、国際的に通用する企業行動を実現していかなければならない。」

4月23日(木)
胡錦涛・中国国家副主席との懇談会

「中国が、国有企業・金融体制・政府機構に関する3大改革を進め、断固として社会・経済システムの改革に取り組んでいることは、日本にとっても勇気づけられる。アジアの経済危機に対し、中国は、人民元レートを切り下げないと表明しているが、日本も1日も早く景気を回復させることが重要であると考えている。」

4月25日(土)
アジア各国の経済団体トップによるアジア隣人会議

「今回の通貨・金融危機に見られるように、われわれが直面する問題は複雑さを増すとともに、その解決に当たっては一国の枠を超えた政策協調が必要になっている。協力して問題の解決に当たるためには、アジア隣人会議のような場を通じて、日頃から相互の信頼関係を醸成していくことが必要である。」

4月27日(月)
シラク大統領との懇談会

「共通の価値観を有するフランスと日本が経済、政治、外交、文化などあらゆる面での相互理解を深め、揺るぎ無い相互信頼関係を構築し、世界の繁栄と安定に貢献しなければならない。幸い日仏関係は極めて良好であり、これもシラク大統領のご尽力の賜物である。」


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