経団連第60回定時総会
前会長挨拶
会長就任以来、「変革、創造、信頼」の3つの言葉を念頭に置き、規制の撤廃・緩和を中心に、日本経済の構造改革の推進に、全力を尽くしてきた。
この4年間、国内外の政治・経済・社会の激しい変化の下、さまざまな課題の解決は、いまだ道半ばであるが、任期を全うできたのは、副会長や理事会・評議員会の方々をはじめ、会員の皆様のご支援の賜物であり、厚く御礼申し上げたい。また、終始、私を支えていただいた事務局の皆様にも感謝したい。
日本経済は、依然厳しい状況にある。この難局を打破し、日本経済の再生、活性化を図るためには、規制緩和の推進や税制の改革など、経済構造の抜本的な改革の実行が必須の課題であることを改めて強調したい。
われわれ経済界は、改革を前進・加速させることが、日本経済への信頼を構築し、新たな成長と発展を実現して、明るい未来を切り拓く唯一の道であるとの確固たる信念の下に、自信を持って邁進すべきである。
その意味で、今日、経団連に期待される役割は極めて大きくなっている。
今井新会長をはじめ、新しい執行部の皆様方のご活躍と会員の皆様のますますのご発展をお祈りして、御礼の挨拶としたい。