経団連くりっぷ No.84 (1998年8月27日)

今井会長の一言


7月27日(月)
産業問題委員会第1回会合

「世界的な大競争が進行する中で、資源の乏しい日本が発展を続け豊かな国民生活を享受していくためには、製造業の国際競争力を強化していかなければならない。そのために、企業経営者は、自立、自助、自己責任に基づいて企業家精神を発揮していく必要がある。また、高コスト構造の是正や、将来のリーディング産業振興策などを検討していかなければならない。」

7月28日(火)
企業広報賞表彰式

「企業は、その行動を社会に伝え、理解を得るということが重要である。この社会に伝達するという活動は、企業広報そのものであり、経営トップのアカウンタビリティと強いリーダーシップがあって初めて実現される。経済広報センターとしても、コーポーレートガバナンスの観点を含め、さらに企業広報の在り方を検討していく。」

7月30日(木)
小渕新内閣発足に関するコメント

「経済再生に向けた政策の実行には一刻の猶予も許されない。その意味で新内閣は、小渕総理を先頭に強力なリーダーシップを発揮し、他党とも積極的に話し合って、重要法案の早期成立を目指していただきたい。」

8月3日(月)
宮沢大蔵大臣訪問

「検査、考査が終わったら大蔵省、日銀、金融監督庁および預金保険機構からなるステアリングコミティを設けて、不良債権の処理等に直ちに対応してもらいたい。システミックリスクへの対応は、大蔵省の責任である。」

8月4日(火)
小渕総理大臣訪問

「不良債権の処理、金融の再編については、ソフトランディングでなければならない。税制については、当面の減税は評価するが、抜本改革も併せて審議していただきたい。10兆円の補正については、重点化し、かつ構造改革に資する使い方をしてもらいたい。」


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