経団連くりっぷ No.86 (1998年9月24日)
海外からの来訪者
9月8日
- 来訪者
- ペヌエル・マドゥーナ南アフリカ鉱物エネルギー大臣
- 経団連側応接者
- 藤原常務理事ほか
- ポイント
- 南アフリカは天然資源が豊富であり、特に日本、欧州へのレアメタルの輸出は重要な外貨獲得源となっている。しかしながら、今後の経済発展、国内における雇用創出等を考えると、一次産品に付加価値を付けて輸出する必要がある。この点、技術・ノウハウを有する日本企業の直接投資に期待している。
- 現在外国企業の誘致を促進するべく、鉱物資源の採掘権に関する法律の整備などに取り組んでおり、日本企業が進出した場合、期待を裏切られることはない。確かに現在、運輸・流通システムが独占化されていることに伴うコスト高が問題ではあるが、日本企業の進出によって競争が促進されればそのような問題は解決すると考える。
- 現地の治安問題には国家を挙げて取り組んでおり、徐々にではあるが、改善している。
9月10日
- 来訪者
- マヌエル・ウリーベ駐日メキシコ大使
- 経団連側応接者
- 今井会長、藤原常務理事
- ポイント
- 日本とメキシコとの関係は良好である。セディージョ大統領は昨年に引き続き本年11月に来日し、第22回日本メキシコ経済協議会に参加する予定である。
- 日本からメキシコへの投資は飛躍的に伸びており、メキシコの輸出に大きく貢献している。日本の商社の世界ネットワークを通じたメキシコ産品の輸出促進や、エネルギー分野の民営化などの面で、日墨両国の企業間の提携を強めていきたい。メキシコにとって、米国に次ぐ経済大国である日本との関係強化は高いプライオリティを持つ。
- メキシコは市場開放を進めているので世界経済の変動の影響を受けることは避けられないが、ファンダメンタルズは良好である。石油価格下落の悪影響はあるものの、本年は4.5%の成長を見込んでいる。
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