経団連くりっぷ No.90 (1998年11月26日)

今井会長の一言


11月9日(月)
会長副会長会議後の記者会見

「減税問題については、できれば臨時国会で議論してもらいたい。できなければ通常国会早々に結論を出してもらいたい。いずれにせよ、与野党が協議して一刻も早く減税の形を国民に示していただきたい。」

11月9日(月)
ウォルフェンソン世界銀行総裁との懇談

「10月にベトナム、タイ、フィリピンの3カ国を訪問した。各国とも、実体経済はかなり低迷しているが、各国首脳およびアジア開発銀行幹部の説明では、現在が底で今後は良くなっていくとのことであった。世銀とも協力して、アジア経済の回復に貢献していきたい。」

11月10日(火)
高村外務大臣との懇談会

「アジアに進出した日系企業はかなり苦労しているが、ほとんど撤退することなく操業を続け、雇用維持に貢献している。相手国政府からも感謝されているが、資金調達に大変苦労している。日本政府においても適切な支援策を講じていただきたい。」

11月16日(月)
日本科学技術連盟トップ・マネジメントTQM大会における講演

「地球規模での大競争時代において、技術力により産業基盤を強化するためには、戦略的な産業技術政策を確立していく必要がある。特に、情報、バイオ、環境、新素材など育成・強化すべき事業分野を絞り込んで、そこに政策資源を集中的に投入するターゲッティング・ポリシー的な政策展開が必要である。」

11月16日(月)
メキシコ経済協議会における挨拶

「メキシコは、マクロ政策が効を奏し、力強い経済発展を遂げている。アジア経済についても、勤勉で生産性の高い豊富な労働力や高い貯蓄率などこれまで経済発展を支えてきた基本要因が失われたわけではない。21世紀に世界で最も活気溢れる成長センターとして大きな期待を寄せられるアジアと中南米の両地域が、戦略的な関係を構築することが従来に増して重要になっている。」


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