ベイン ブリティッシュ・インビジブルズ委員長との懇談会(座長 太田参与)/1月26日
英国の金融業を中心とするサービス産業団体であるブリティッシュ・インビジブルズのベイン・サービス貿易自由化委員長より、WTOの金融サービス交渉への欧米の金融業界の取組み、2000年からの次期サービス交渉に向けた欧州サービス産業界の連携の動き等について説明を聞いた。
米国の交渉離脱により中断されていたWTOの金融サービス交渉は97年に再開された。同交渉を成功させるには、民間からの強い働きかけが重要であった。そこで、米・英の金融機関のトップが中心となり、これに、カナダ、スイス、日本、香港の金融業界の代表も関わる形で、ファイナンシャル・リーダーズ・グループ(FLG)が組織された。
FLGは、
欧州委員会のブリタン副委員長からの示唆を受け、ブリティッシュ・インビジブルズ等が中心となり、ESNが本年1月26日に設立された。ESNは、50名程度のサービス関連企業(金融、輸送、通信、法務、出版等)のCEOまたは会長からなる「リーダーズ・グループ」、これに23の業界団体を加えた政策委員会から構成される。現在、メンバーはポルトガルを除く全EU加盟国を網羅している。
ESNは、WTOの次期サービス交渉において、より開放的で競争促進的なサービス市場の実現に寄与するような内容の合意が得られるよう、欧州委員会等に働きかけることを主たる目的としている。具体的には、
本年11月のWTO閣僚会議を念頭に、4月半ばを目途に意見をとりまとめていく予定である。