経団連くりっぷ No.99 (1999年4月8日)

今井会長の一言


3月15日(月)
地球温暖化問題関係審議会合同会議

「地球温暖化対策について、経団連は産業界全体として2010年のCO2排出量を1990年レベル以下に抑制するという目標を掲げ、自主行動計画を策定してその実現に努力している。これに加え、COP3で決定された6%の日本の目標を達成するためには原子力の推進が不可欠である。」

3月24日(水)
スルタノフ・ウズベキスタン首相との懇談

「ウズベキスタンは、豊富な資源をベースとした経済発展が期待される。経団連としても、貴国の経済発展にできる限り協力していきたい。また、国連の常任理事国入り、愛知万博など、わが国は常に貴国の暖かい支援を受けており、感謝申し上げる。」

3月25日(木)
きさらぎ会における講演

「今後、会計制度が変更され、時価会計の導入により株式持合の解消が進むことになる。これにより株価に悪影響がでることが懸念される。また、年金の積み立て不足額を債務としてバランスシートに計上しなければならなくなる。そこで、経団連は、企業年金に保有株式を直接拠出できるようにして、積立不足を解消し、かつ株価に影響が出ないようにしたいと考えている。」

3月29日(月)
ファン・バン・カイ・ベトナム首相との懇談

「小渕総理の決断により思い切った需要喚起策が講じられており、その成果が今年の後半から現れてくると期待している。そうなれば日本とベトナムとの経済関係もさらに拡大するであろう。いずれにしろベトナムは、アジアの経済困難のなかでも高い成長を遂げており、今後の発展の可能性も高い。」

3月29日(月)
評議員懇談会

「景気を本格的な回復軌道に乗せていくためには需要面の景気刺激策に加えて供給面での構造改革を進めなければならない。すなわち過剰設備を廃棄し、収益構造を改善して前向きの投資が行なえるよう企業の供給体質を強化していかなければならない。政府にも、企業再編にかかわる法整備、雇用面でのセーフティネットの整備をお願いしたい。」


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