経団連くりっぷ No.100 (1999年4月22日)

今井会長の一言


4月7日(水)
ジャン・ルクセンブルグ大公との懇談

「貴国は産業と金融のバランスがとれており、多くの日本企業が進出し、お世話になっています。起債市場としても名声が高く、われわれも利用させて頂いております。また、社会保険料や税金も競争力があるため、今後とも発展していくことを大いに期待しています。」

4月8日(木)
ミンチン豪連邦産業・科学・資源大臣との懇談

「歴代の資源大臣とはタフな交渉をやってきたので、今は資源で大きな問題がないことに感謝しています。日本経済が再生するためには、供給面の構造改革が必要ですが、主役は民間企業で、政府はその環境整備をする役割にとどまります。これからは外資も当然入って来るでしょう。日本の企業も利益志向型になり、株主が大事になってきます。」

4月11日(日)
東京都知事選結果に対する今井会長コメント

「選挙の結果、石原氏が当選したが、これは、石原氏の主張、政策に都民が期待した結果だと思う。新知事には、こうした都民の期待に応えて、東京都の活性化や都財政の再建はじめ、東京都が抱える諸問題を解決していただきたい。」

4月12日(月)
会長・副会長会議後の記者会見

「債務の証券化は破綻処理の方法の一つと理解している。きちんとした再建計画に基づいて、不良債権を処理し、回収出来る場合には、債務の証券化の可能性があるが、経営の傾いている企業の特効薬ではない。景気の足を引っ張っている民間設備投資を活性化するには、過剰設備の処理を進めなくてはならない。健全な企業が設備廃棄、事業再構築をする上で、商法、税制を改革する必要がある。」


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