経団連くりっぷ No.100 (1999年4月22日)

掲示板

EUの国際インターンシップ プログラム
欧亜企業研修プログラム(EABIP)


欧州委員会はこの夏、欧亜企業研修プログラム(EABIP)という名のパイロットプロジェクトをスタートさせます。この交流プログラムは、ヨーロッパとアジアの大学生にそれぞれアジアとヨーロッパ地域でインターン(企業研修)の機会を与え、これにより欧亜両地域の絆を、未来に向けてなお一層強化しようとの願いから考案されました。

初年度の今年は日本と中国からそれぞれ50人の学生がヨーロッパへ派遣され、一方、EU15カ国から50人ずつが日本と中国にやって来ます(双方合わせて200人の奨学生が誕生することになります)。

参加する学生は6〜8週間の企業内研修を受け、その前後にはホスト国の文化や習慣を確かに理解するための説明会に参加します。学生たちには、宿泊費、食費、交通費など、この研修プログラムに参加するのに必要な費用を欧州委員会から全額支給されますから、インターンを受け入れていただく日本企業の金銭的なご負担は一切ございません。

経団連のご協力を得て20年前から実施しているEUビジネスマン研修プログラム(ETP)と類似していると思われる方もおいででしょう。その比較を表にしてみました。

ETPEABIP
応募資格 対象年齢25〜35歳で最低2年間の実務経験があり、日本とのビジネスを既に開始しているか、確定的な日本進出の計画を持つ会社に勤務している。 経済、経営、工学、法学部に属する3〜4年の大学生。
期間 全18ヵ月(12ヵ月の日本語集中講座の後、6ヵ月の企業内研修) 夏季の約2ヵ月
参加人数 約50名 ヨーロッパへ日本と中国から各50名、同数がヨーロッパから日本と中国へ。(他のアジア諸国へはパイロットプロジェクト後に拡大の予定)
参加費用 欧州連合が渡航準備費用、生活費、保険、語学学校学費、その他のプログラム参加費用を負担。 欧州連合が生活費、航空運賃、保険、語学研修費、その他のプログラム参加費用を負担。
日本での問い合わせ先 駐日欧州委員会代表部
ETP担当 金澤
電話:03-3239-0460
EABIP東京事務局
電話:03-5575-2355
(DAAD: ドイツ学術交流会が欧州委員会から委託され事務局を運営しています。)

今後ともこの2つのプログラムへのご協力をお願いいたします。


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