経団連くりっぷ No.101 (1999年5月13日)

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経団連環境自主行動計画第2回フォローアップの実施


経団連では、1997年に、37業種の業界団体・企業の協力の下に、「経団連環境自主行動計画」を発表しました。その考え方は、環境対策の実施にあたり、産業界自らが明確な目標を掲げ、その目標達成に向け、行動計画を着実に実施していくというもので、毎年、フォローアップを行ない、その結果を公表していくこととしています。

98年10月には、国連気候変動枠組条約第4回締約国会議(COP4)にあわせて、第1回フォローアップの中間報告を発表しました(最終発表は12月15日)。このフォローアップには41業種・142団体が参画し、わが国の産業・エネルギー転換部門の4分の3をカバーしています。個別業界では、CO2排出量・原単位、エネルギー消費量・原単位等、個々に目標を定めており、97年度の取組みは状況では、90年度と比較して、多くの業界で各々の目標に対して何らかの改善が見られたものの、産業界全体としては需要増の業界もあった関係もあり、97年度のCO2排出量は90年度比で約3%増加しました。今後、着実に改善を図り、2010年度までには産業界全体としての目標(CO2排出量を90年レベル以下にする)を達成する必要があります。COP4では、経団連自らワークショップを開催し、第1回フォローアップ結果を国際機関、各国政府やNGOに対して説明するとともに、国連やWWFインターナショナルとともに共同で自主的取組みの有効性を訴えるためのシンポジウムを開催したところ、各国から大きな関心と高い評価を得ることができました。国連の資料などで国際的な産業界の取組みの好例として紹介したいとの申し出もありました。

今般、第2回フォローアップを実施するため、さる4月23日、「第2回フォローアップの進め方についての説明会」を開催しました。今回のフォローアップでは、(1)初めて廃棄物対策にも産業界全体としての数値目標(事業所内で発生する産業廃棄物の最終処分量)を設定し、90年度、98年度の実績値を調査するとともに、(2)温暖化対策に関する定期的なフォローアップの一環として、98年度のCO2排出量の実績および2005年度のCO2排出量の見通し等を調査します。各業界のフォローアップを経団連事務局に提出頂く期限は、COP5(10月下旬開催予定)において発表する関係上、9月15日としました。関係業界・企業の方々のご協力をお願い致します。なお、正式な依頼状は関係業界団体の代表者各位に近日中に送付する予定です。


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