経団連くりっぷ No.109 (1999年9月22日)

一層の成長が期待される宇宙産業


宇宙開発は「陸、海、空」に次ぐ第4のインフラとして、利用も進んでおり、われわれの生活に欠かせないものとなっている。衛星は通信・放送、気象観測、カーナビゲーション等の測位など身近なところで既に利用されており、国民生活の質的向上や情報社会の発展に大きく寄与してきた。

今後は衛星をはじめとする宇宙利用が活発になり、衛星利用産業やロケット産業が大きく伸びることが予想されている。世界の衛星利用産業の規模は2000年の4兆1,336億円が2007年には16兆9,716億円へ拡大することが見込まれている(下図参照)。

しかも、宇宙産業は技術の先端性による他産業との相乗効果も大きい。今後は広範囲な産業への技術成果のスピンオフが期待され、将来は経済を先導する産業の一つとして発展が期待されている。


衛星利用産業規模の予測値
(出所) International Space Industry Report(1999年)

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