経団連くりっぷ No.112 (1999年11月11日)

今井会長の一言


10月27日(水)
チュアン タイ王国首相との懇談会

「チュアン首相のリーダーシップのもとでタイ経済は通貨・金融危機による苦境から脱しつつあり、1999年は3〜4%のプラス成長を見込んでいると伺っております。IMFからの融資の引き出しの必要もなくなったとのことであり、タイ政府のこれまでのご努力に敬意を表します。また、金融部門のリストラや経済構造の改革にも引き続き取り組まれているとのことであり、そうした取組みがタイ経済の本格的な回復につながるよう期待しております。今後とも経団連としては、日タイ貿易経済委員会を通じて、タイの人材育成や輸出拡大努力を支援してまいりたいと存じます。また、来年3月には経団連ミッションで再びタイを訪問することも検討しております。」

10月29日(金)
マルトニ ハンガリー外務大臣と懇談

「ハンガリーには1997年10月に豊田前経団連会長を団長にしたミッションが訪問しておりますが、投資環境も整っており、鈴木自動車をはじめ世界各国から多くの企業が進出しております。輸出入も多く、経団連も糠沢駐ハンガリー大使を輸出しております。国内改革も順調に進んで、NATOで活躍している上に、近くEUにも加盟されると伺っております。今日経団連とも懇談会を開催いたしますが、こうした機会を通じて、着実に成果があがっていくことを期待しております。」

11月2日(火)
シュレーダー ドイツ連邦共和国首相歓迎昼食会

「ドイツは、大戦後の歴史の中で単に経済面で欧州をリードしたのみならず、『欧州の家』を実現する機関車となり、積極的に欧州統合に関与されました。その成果が今日の欧州連合であり、東方への拡大が続く中で、ベルリン遷都を果たし、欧州中央銀行をフランクフルトに抱えるドイツの役割は、今後さらに重要なものとなるでしょう。こうした中で『新中道』に示された新しい思想理念のもとで、ドイツそして今後の欧州がいかなる道筋をたどるのか、大きな関心をもって見守っているところであります。」


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