経団連くりっぷ No.115 (1999年12月22日)

今井会長の一言


12月6日(月)
各国の規制改革に学ぶ
−規制改革国際シンポジウム

「本日のシンポジウムは、アメリカ、カナダ、EU、オーストラリア、ニュージーランドの駐日大使館・代表部との間で「各国の規制改革の経験を持ち寄り、一緒に今後の規制改革の進め方を考える場にしたい。」ということで一致し、開催することにしたものでございます。いずれの国におきましても、規制改革がスムーズに進んできた訳ではなく、それぞれ多くの悩みに直面しながら進められてきたものと思います。規制改革の断行は、21世紀に豊かで活力ある日本を子孫に残すために、われわれの世代に課せられた重大な責務であり、その際、諸外国の貴重な経験に学ぶことは非常に有意義であると考えます。」

12月9日(木)
アジア経済の再活性化に取り組む
−ゴー・チョクトン・シンガポール共和国首相一行との懇談会

「昨年11月に経団連ミッションで貴国を訪問しました際、ゴー首相からアジア諸国の景気回復のためにも、日本の景気回復が重要とのメッセージを頂きました。その日本の景気はようやく底入れしましたが、民間設備投資が回復しておらず、自律的回復基調にあるとはいえません。今後はさらに供給構造の改革に努めていかなくてはなりません。アジア各国も景気回復の兆しを見せていますが、これを本格的な回復軌道に乗せるためには、構造改革等の努力の継続が重要と考えます。貴国と協力しつつアジア経済の再活性化に取り組んでいきたいと思います。自由貿易協定につきましては、わが国政府と検討することで合意していると理解していますが、われわれも賛成であり、民間としても検討していきたいと考えます。来年3月には再び経団連ミッションがアジア各国を訪問しますので、ゴー首相はじめ皆様にお目にかかりたいと存じます。」

12月10日(金)
今後の日中関係のあり方を展望する
−李瑞環中国人民政治協商会議全国委員会主席歓迎昼食会

「経団連では、20世紀を総括して、21世紀の日中関係のあり方を検討しはじめたところであり、2001年という世紀を画する年に経団連としての考えを取りまとめたいと考えております。また、経団連がかねてから内外に強く訴えてきた中国のWTO加盟につきましては、本年7月の日中交渉の合意に続き、先月には米中間も妥結しました。中国のWTO加盟は、改革・開放を加速し、中国経済を質量ともに新たな段階へと発展させる跳躍台の役割を果たすものばかりでなく、日中関係にとりましても経済交流の拡大に向けて重要な意義を持つものと期待されます。」


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