経団連くりっぷ No.120 (2000年3月9日)

アジア経済:プラス成長に転換

−構造改革が今後の課題


アジアの経済指標は1999年に入り急速に改善した。この背景には、各国による財政拡張政策と輸出の増加がある。昨年および今年の経済見通しは、危機に見舞われた国々もプラス成長となっている。

課題としては、金融システムの健全化をはじめとする構造改革、債務の処理、法整備、産業育成などがある。景気回復に伴う楽観ムードがただよう中で、これらへの取組みが先送りされないかとの懸念があるが、現在の回復傾向を本格的かつ持続的な成長に結びつけるには、こうした取組みは避けて通れない。

アジアの経済状況や構造改革の実態等に関する理解を深めるために、今井会長を団長とする経団連ミッションが、3月19日から26日にかけて、タイ、インドネシア、シンガポール、マレーシアを訪問する。


(図表)


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