経団連くりっぷ No.125 (2000年5月25日)

今井会長の発言から


5月8日(月)
教育、憲法問題を東富士フォーラムで検討します
−会長・副会長会議後の記者会見

「ゴールデンウイークには、17歳の少年による凶悪犯罪が相次いで起きました。この年頃は、子供から大人になる微妙な時期であり、私も旧制高等学校時代には、ずいぶん生と死の問題について思い悩みました。悩んだ末に、自殺してしまった友達もいました。悩むことは決して悪いことではないのですが、現在のように、他人の死に関心が向かうのは困った現象です。経団連では、これまで主として企業人の育成という立場にたって、教育問題について提言をしてきましたが、夏の東富士フォーラムでは、社会的、道徳的な面にも踏み込んで、教育問題について議論したいと思います。また、教育問題とならんで、経済活動の根本にあるのが憲法問題です。戦後50年を経た今日、全国民的レベルで、現在の憲法や教育基本法などについて、議論していくことが重要だと思います。こうした観点にたって、憲法問題についても、同フォーラムにおいて議論することにしています。」

5月9日(火)
資本市場のますますの活性化を期待します
−東証アローズ開場記念式典

「東京証券取引所は、5月9日、昨春閉鎖した株式売買立会所の跡地に東証アローズを開設しました。アローズとは、東証のロゴマークである2本の矢を意味しており、企業と投資家、日本と世界などが力強い交流をすることや、多様な市場情報が行き交う要であることを象徴したものです。グローバル化とIT(情報技術)の進歩という大きな環境変化を踏まえ、ハイテク化し優れた情報発信機能を備え、生まれ変わった東証アローズは、内外の市場関係者にとって、とても魅力的なものになると思います。日本経済の回復をより確実なものにするためにも、資本市場のますますの活性化が必要です。このため、東証アローズが、今後の資本市場をリードしていくことを大いに期待しています。」


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