経団連くりっぷ No.125 (2000年5月25日)
海外からの来訪者
4月20日(木)
- 来訪者
- アルムアッラ アラブ首長国連邦駐日大使
- 経団連側応接者
- 今井会長、内田事務総長、藤原常務理事、他
- ポイント
- 日本とアラブ首長国連邦の商業関係は強い絆で結ばれている。現在の2国間貿易は原油が中心となっているが、原油以外の分野で協力関係を拡大していきたい。
- 現在130社余りの日系企業がわが国に進出している。アブダビ首長国に自由貿易地域が作られ、日本の有力企業が進出しており、今後さらに増えることを期待している。
5月12日(金)
- 来訪者
- 唐 家セン 中国外交部長(外務大臣)
<セン:王へんに旋>
- 経団連側応接者
- 今井会長、森下副会長・中国委員長、千速中国委員会共同委員長、吉井中国委員会企画部会長、内田事務総長、渡邊特別顧問。
このほか、日商、日経連、経済同友会、日中経済協会の幹部も出席。
- ポイント
- 21世紀を展望して両国は協力関係を強化する必要がある。その意味で、これまでの合意事項を着実に実行に移し、「平和と発展のための友好協力パートナーシップ」を発展させ、その実現のために努力することが必要である。
- 日中関係をさらに安定させ、健全なものにするため、両国間のハイレベルの交流を一層密接にする必要がある。中国からは、5月末には中国共産党の黄菊政治局委員、10月中旬には朱鎔基総理の来日がそれぞれ予定されている。
- 両国は政治と経済の関係を同時に発展させるべきである。政府間交流と民間交流は、車の両輪として相互に補完し、同時に促進されなければならない。
- 中国は最近、二つの戦略を打ち出した。一つは対外開放の更なる拡大であり、中国企業はより積極的に海外へ出ていく。もう一つは西部大開発であり、四川省や雲南省など10省・市・自治区プラスアルファが対象地域となる。日本の経済界には雲南、陝西、四川(特に重慶)の3地域に注目いただいてはどうかと考える。西部大開発については、朱鎔基総理が10月に訪日した際にもっと詳しく発表することができるだろう。
- 日中関係について私は楽観視している。困難を直視する必要はあるがこれを重く受けとめすぎても軽く受けとめすぎてもいけない。両国が長期的に安定した関係を確立し、健全に発展させていくことがアジアと世界にとって重要である。こうした私の信念に変わりはない。
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