経団連くりっぷ No.126 (2000年6月8日)
海外からの来訪者
5月10日(水)
- 来訪者
- ニカラグア共和国
アルノルド・アレマン・ラカヨ大統領
エドゥアルド・モンテアレグレ外務大臣
ハリー・ボダン・シールズ 駐日大使
- 経団連側応接者
- 内田事務総長
- ポイント
- ニカラグアは10年間の内戦の後、和平と民主主義の実現を最優先課題として、再生の途上にある。経済は順調であり、過去3年は平均経済成長率が6%を超えている。
ニカラグアは中米のまさに中心にあり、北米と南米をつなぐ戦略的な拠点に位置する。メキシコ、チリ、ドミニカ共和国との間に自由貿易協定を締結、または締結に向けた交渉を進めている。国内外の投資家に、積極的にわが国に投資していただきたい。
ニカラグアは中米でも最も幅が狭く、約400kmで太平洋と大西洋を結ぶことができる。サンフアン川を活用すると、幅、深さともに大きな運河を通すことが可能で、パナマ運河を通ることができない大型貨物船も通航可能になる。高速鉄道により、両岸の港の間をコンテナ輸送する無水運河の構想もある。このプロジェクトが実現すれば、日本企業にとっても大きな投資機会となるはずである。
5月17日(水)
- 来訪者
- 中村 武 駐ベトナム大使
- 経団連側応接者
- 宮原日本ベトナム経済委員長、同委員会主要メンバー、藤原常務理事
- ポイント
- ベトナム政府のODA執行率が改善された。引き続き、インフラ案件を中心としたODAの供与を現行水準で実施していきたい。
- AFTAの貿易自由化約束を実現していくためには、経済構造改革を推進し、競争力の強化、国有企業のリストラ、民間セクターの育成を実施していくことが急務である。
- 来年3月の党大会で、次期5ヵ年計画が発表される。今年は、重要課題が次期長期計画に盛り込まれるよう、ベトナム政府に対して働きかけを行なう年である。
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