経団連では1997年より事業者による化学物質の自主管理を促進する目的で、経団連PRTR(環境汚染物質排出・移動登録)調査を行なっている。6月16日にとりまとめた第3回調査結果によると、化学物質の大気への排出(環境への総排出量の約96.7%を占める)について、前回調査との比較を行なったところ、前回から増加した物質の増加量合計が1,483トンであるのに対し、前回調査から減少した物質の減少量の合計は13,473トンとなり、減少量が増加量を大幅に上回った。
物質数で見ると、今回大気への排出実績のある111物質のうち、前回より排出量が増加した物質は28、減少した物質は67、変化が殆ど見られなかった物質は16であった。大気への排出量は減少しており、各企業・業界の自主的取組みが成果をあげつつあるといえる。