経団連くりっぷ No.139 (2001年1月11日)

経団連会長新年メッセージ/1月1日

21世紀を迎えての決意

−安心して暮らせる時代とするために


21世紀を迎えて、わが国は、経済のグローバル化、少子高齢化、地球温暖化など重大な環境変化への対応を迫られている。それらの問題に解決の道筋をつけ、希望に満ちた新世紀とすることがわれわれの使命である。

それには、経済社会活動の中心である個人や企業の力が存分に発揮される環境を作ることが不可欠であり、改革の先送りはもはや許されない。国・地方を通じた行財政改革を断行するほか、持続可能な社会保障制度の構築、抜本的な税制改革など明確なグランドデザインを描き、それを着実に実現してゆかなければならない。また、経済のグローバル化が進む中で世界から信頼され、リーダーシップを発揮できる国を目指さなければならない。

これらが成就されれば、今世紀初期においてわが国経済は安定した発展を続け、安心して暮らせる時代が訪れよう。

国民各界各層は自立・自助の精神の下に行動する一方、政治においては、強力なリーダーシップが求められる。経団連としては、日経連との統合を進め、政策提言・実現能力を一層強化し、時代の要請に応えてゆく覚悟である。


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